和菓子 -Japanese confectionery-

茶の湯によって大きな発展を遂げた和菓子

ace324d5bd223b861aff5ab1094e16bc_s日本における菓子の始まりは、果物が原型だったとされています。
朝廷などに献上されていた上等の生の果物は水菓子と呼ばれ、果物を干したものは干菓子として提供されていました。
こうした呼び方は現在にまで残っていて、古来の習慣が引き継がれています。

その後、果物をいろいろな形に加工したものが出てくるようになりました。
しかし、加工菓子としての発展が急速に進んだのは、茶の湯が世に出てきてからだとされています。

茶の湯では、お茶請けとして料理の他に甘い物も提供されていました。
その際に、お茶に合うもの、そして見た目に美しいお菓子を作る工夫がなされ、茶の湯が発展するにつれて、同じようにお菓子の技術やバリエーションも増えていったのです。

現在では、薄茶におけるお茶請けは干菓子、濃茶には生菓子という区分ができて、固定したスタイルとなっています。
また、美しさという面でも飛躍的な進歩を遂げ、芸術的とも言えるような意匠の凝ったお菓子が作られています。

少ない原材料から無数のお菓子が作られている

洋菓子に使われる材料はかなりの種類があります。
生クリームや卵、果物、小麦粉、チョコなど、様々な原料を使ってお菓子を作ります。

一方、和菓子に使われる原料は非常に種類が少なく、小豆、小麦、砂糖、水飴、米など限定されています。
こうした少ない種類の原料ですが、そこから生み出される和菓子の種類は数え切れないほどあり、日本人が和菓子のためにいかに知恵を絞ってきたかが理解できます。

味のみならず見た目にも大きな努力を払っています。
和菓子は四季の変化に合わせてそのスタイルを変えるのが基本ですので、季節の花や動物、雪など自然がモチーフとなったデザインが多く、見ているだけでもほっとするようなお菓子が作られています。

また、季節感を出すという工夫を大事にしているのも和菓子の特徴です。
夏には涼しげな雰囲気を出すため葛を使ったり、冬には雪を模して白粉をふったりするなどしています。

国内でも京都において和菓子が大きく発展

もともと、和菓子は朝廷に献上されていたという歴史もあり、朝廷お膝元の京都で大きな発展を遂げました。
年中行事を大事にする文化が根付いていますので、その時々にふさわしい材料やデザインを採用しているので、バリエーションが多いのも特徴です。

また、同じ小豆餡でも、独自の製法を用い、より洗練された味の餡を作っているなど、全体的なレベルが高いのも京菓子の素晴らしさでしょう。
こうした技術を学ぶために、全国から菓子職人が集まっているのもそのためです。
時代とともに変化を遂げてきた和菓子ですので、これからも進化を遂げ新しいお菓子が生まれていくことでしょう。