和室 -Japanese-style room-

日本は湿気がくせもの

すごく暑い国に暮らしている外国人が、日本の夏に閉口するといいます。
暑くて仕方ない、日本の夏はこんなにも暑いのかとうんざりしています。
気温がそれほど高くない日でも、日本の夏がとても暑く感じるのは、湿度が高いからです。

日本の中でもカラッとしている夏の沖縄とじめっとしている夏の京都では同じ気温でも体感温度が全く違います。
日本は海外、特にヨーロッパ地域から見ると湿気が多くじめっとしています。
だからなのか、築300年なんていう家もざらにあるヨーロッパと比較して、日本の住宅はそれほど長く持つことはありません。
そこにはやはり湿気が関係しているのです。

石やレンガで作っても湿気などの影響をあまり受けない国とは違い、四季があり湿度の高い日本では、建築に関してしっかりと湿気対策を考えて作らないと快適な生活になりません。
そうして考えてみると日本建築は非常に理にかなった、日本に暮らすからこそ快適となる要素がたくさん含まれているのです。

和室は様々な利点がある

日本建築につきものの和室、この和室の特徴といえばやはり、香がよくてさわり心地のいい畳です。
藁を圧縮した芯に藺草という植物を利用し包み込むように編み込んであります。
藁、藺草に共通する特徴は、湿気がある時には水分を吸収してくれる、乾燥している時には湿気を出してくれる、つまり部屋の湿度調節をしてくれるという特徴です。

藺草は古くから日本で利用されてきたものなので、香りもよくなぜか心が静まるような、落ち着くような癒し効果もあるといわれます。
湿気対策としては古くから利用されてきた和紙、これを庄司やふすまなどに利用し、さらに横開きにすることで部屋の仕切りを簡単に外す事が出来るようになっていて、空間をいろいろな形に利用できるように作られています。

また西洋建築と徹底的に違うといわれるのは、柱です。
レンガなどを利用して住宅建築する国では、壁から積み上げていくのですが、日本建築はまず主軸となる柱から立てて壁を作っていきます。
この柱がある事で建物の作りがしっかりすると同時に、柱を装飾という面でも考慮し木目の美しい木材を利用したり、変わった形状の柱を利用したりして芸術的な要素も取り入れているという特徴があります。

和室の真・行・草という区別

和室はタイプがあります。
室町時代に成立し武家に多く利用された「真」の和室は書院造が基本です。
厳格な作りで格調高い造りが特徴的な和室です。

草の和室は床柱がユニークだったり、天井が竹で作られているなど遊び心がふんだんに利用されている自由な空間です。
「行」は厳格な「真」と自由な「草」の丁度中間といったイメージです。

お武家の和室には厳格な作り、規則のある「真」が用いられました。
部屋に入ると正面に床の間があり、壁の中央に左右を分けるように床柱がある、片方は長押という化粧材が施され、下の床が一段高い、掛け軸などが飾られている床の間があり、その他に床脇、違い棚が設けられ、上下に天袋です。
床柱は「角柱」と決まっており、庭に面した壁に障子、自然光が入ってくる施しがされています。
和室、日本家屋はただ日本の気候に適した作りとなっているばかりではなく、部屋そのもので格式を感じる事もできる非常に日本らしい造りなのです。