書道 -Calligraphy-

日本の伝統「書」とは

書というとひどく堅苦しく感じます。
じっと机に向かい墨をすり、筆に墨をつけて心を落ち着かせて文字を書く、書道というのは小学校の頃から教育の中で習得するものですが、子供にとっては楽しい時間とはいえないですし、書道の時間は他の授業よりもずっと静かにしていることを求められるので、すきな授業ではなかったという人も多いでしょう。

黙々と文字を練習する、じっと集中して何度も文字を書く、確かに子供にとって、この作業は辛い物かもしれません。
しかし書道というのは、日本伝統のものであり、古くから伝わってきている技術であり、また、芸術という顔を持っています。
小学校では国語の授業の一環として書道を行うのですが、高校に行くと書道は芸術の分野に入るので、小学校の基礎教育、高校の芸術的な教育として非常に幅広い魅力を持っていると感じます。

書道で利用する道具

昔は書物を書いたり、手紙を書くという時、書道の道具、筆、硯、墨などは必需品でした。
筆を常に持ち歩き、文書を書いていたという事もあり、現代のボールペンのように利用されていたものが、やがて便利な鉛筆やボールペンなどが登場し、「書」というのは特別な物、書道で利用する道具は特殊なものとして認識されるようになったのです。

書道で利用する道具、まず筆ですが、羊、イタチ、ウマなどの毛を利用して作られています。
羊の毛は柔らかく、しなやかな文字を書くことに適しています。
イタチやウマの毛を利用した筆は硬いので力強く表現したい時に利用します。

書の色を印象付けるのが硯と墨です。
硯に水を入れて墨をする、この墨をする時間に、精神を集中させて書を書く準備をするのです。
墨を濃くすればはっきりと力強い印象になりますし、墨を薄くすることで陰影をつけたり、ぼかしをいれるなど、芸術的要素を強く出すこともできます。
墨、硯、筆という書の道具を用いて、和紙に文字を書く、これが書道です。

書道をしていると心が落ち着く

大人になってから書道を本格的に始めるという人も少なくありません。
社会人になってから御祝儀などで毛筆を利用する事が多くなり、毛筆がうまいというのは人の格をあげることになります。

確かにすらすらと毛筆で美しい文字を書いている人を見ると尊敬してしまいますし、こんな風に美しい文字を書けるようになりたいなと感じるようになります。
大人になってから文字の美しさは人を表すと強く感じるようになり、人前で文字を書いても恥ずかしくないような人になりたいと強く願う方も少なくありません。

最近は大人が書道を習いに行くという事も多くなっており、通信教育で書道をはじめるという人も少なくありません。
書を通じて心を落ち着かせることができるようになったという方も多いのです。