柔道 -Judo-

オリンピック競技にもなっている世界に通用する日本武道

日本では、大陸からその原型が伝わった後、独自の変遷を遂げ、日本独特の武道がいくつもできました。
弓道や空手、剣道などが有名ですが、中でも柔道は世界中において知られている、日本武道の代表格でしょう。
1964年の東京オリンピックで正式競技として認定され、それ以降世界中に多くの柔道選手を生み出してきました。

ヨーロッパやロシア、ブラジルなどで競技人口が多く、特にフランスにおいては50万人以上が競技を行っているという統計もあります。
日本における登録競技人口は20万人とされていますので、いかに外国でも柔道が愛されているかが分かります。

こうした世界への発信を通して、柔道の技だけでなく日本に伝わる礼節や人への配慮などを、世界の人々に教えるきっかけができ、より日本そのものについても知ってもらうことができています。

柔道の歴史は12世紀にまでさかのぼる

12世紀頃には、様々なタイプの体を使った武芸が発達していました。
戦国時代になると、戦争が盛んに起こっていましたので、白兵戦に備えるために体系的な武術が発展し、それを教える教師や道場もできていました。
しかし、まだ藤一された型というものはなく、いかに実践で敵を倒すかということに重きが置かれていました。

江戸時代になると、次第に柔術と呼ばれる型がまとめられていき、現在の柔道の型に近いものが編み出されるようになりました。
そして、それぞれの流派や道場に分かれ、より効率の良い修練がなされるようになります。

時代が下り、明治時代になると柔術は革新的な進歩を遂げます。
その立役者は、嘉納治五郎という人物が、すでに伝えられていた柔術の型などを研究して整理しました。
それを、まとめあげ武術としての面とともに、精神面での鍛錬になるという面からも推進し、柔道という名前の下世に送り出したのです。

この嘉納治五郎による柔道の編纂が、現在の柔道の基礎となっています。
嘉納治五郎は講道館という道場を開設して、それが今でも柔道の、いわば総本山として技と心を継承しています。

様々な技を駆使して行う

柔道には、基本的に、投げ技と固め技、当て身技の3つの種類があります。
競技としての柔道においては、打撃技である当て身技は用いられることがなく、投げ技と固め技のみです。
この2つの技では、講道館においては96本もの種類があり、バリエーションに富んでいます。

柔道は日本で生まれた物ですが、国際的な競技ともなっていますので、厳密なルールが定められていて、そのもとで試合をしなくてはなりません。
また、時代によって少しずつルールが改変されることもあり、柔道はいまだに進歩を続けていると言えるでしょう。