茶道 -Tea ceremony-

千利休によって完成された茶の湯

7aaa1471b933f1c5f96cea074d459fe1_s日本には古くからお茶を楽しむという文化がありました。
しかし、それが単なる喫茶という分野に留まらず、人をもてなし心の触れ合いを求める高い次元のものになったのは、千利休の功績によります。

(参考記事)
茶道のみちしるべ
千利休は戦国時代から安土桃山時代に活躍した茶人で、わびの精神を茶の湯に持ち込み、作法や茶室、茶道具、しつらいなどを完成させました。

人をもてなすということに主眼が置かれた茶の湯は、茶道として高い精神性が求められる、日本文化の1つの代表となりました。
とりわけ、わびの心は日本人の美意識の根本となるもので、その後たくさんの分野において大きな影響を与えました。
一切の虚飾を排し、シンプルかつ物の本質を突く美しさがそのわびの心と言え、自然の美しさやありのままの姿を大事にする日本人の心にマッチしたものとなりました。

茶道によって芸術が発展した

日本の工芸品や建築様式の中には、芸術とも言えるほどの美しさを持っているものがたくさんあります。
こうした日本の芸術は茶道とともに発展してきたと言っても過言ではありません。

日本にはもともと大陸からの陶磁器などが入っていて、大きな影響を及ぼしていました。
しかし、千利休がわびの心を推し進めることによって、装飾の多い陶磁器などではなく、シンプルで造形や素材の美しさを重視する、日本独特の美が発展しました。

また、千利休以降、多くの大名が陶工を援助し、様々なタイプの陶磁器を作らせ、自分たちの茶の湯に用いるようになりました。
こうした動きも茶道具の発展に大きく寄与し、種類、質ともに大きな進歩が見られました。

また、千利休は現在にも伝わる独特のスタイルを持つ茶室を設計し、新たな茶道の場を作り上げました。
その美しさや機能性は、一般の建築にも反映されるようになり、シンプルながらも凜とした美しさを見せる建築様式が形作られていったのです。

茶の湯を実際に楽しむ

このように茶道は日本の文化においてとても大きな役割を果たしてきましたし、日本人の心に訴えるものですから、今日でも茶の湯を楽しんでみたいものです。
しかし、茶道は作法などが難しそうで気後れしてしまうという方もいるでしょう。
作法はさほど難しくありませんので、覚えてしまえば楽しめるようになります。

いくつかの流儀がありますので、若干の違いはありますが、基本的には同じですし、茶の湯はくつろいで楽しむものですので、あまり難しく考えないで、作法が分からなければ人に聞いたり、その旨を伝えたりすると良いでしょう。
凜とした雰囲気の中、お茶の楽しむ体験は日本人の心に訴えるものですので、作法を勉強して実際に茶の湯を楽しんでみてみることをお勧めします。